【教室のテーマとプラン】
実際の教室では1年間をいくつかのクールに分けて、
様々なテーマを設定して体育プログラムを作成します。
体づくり運動/動きづくり運動/多様な運動/複合運動
4つの要素の割合を変えながら、より高度で巧みな動作を身につけていくプログラムの全体像になります。
また、4つの要素は相互関係性が高く、姿勢がよくなれば動きがよくなり、操作性が高まります。操作性が高まれば、姿勢をよくする運動の質も高まり、より姿勢がよくなるという関係性です。
そのため、1年クールで考え、下記のような配分(イメージ)で年度を繰り返していくようになります。
●幼児クラス(50分)
3ヶ月 | 6ヶ月 | 9ヶ月 | 12ヶ月 | |
体づくり | 30分 | 25分 | 20分 | 15分 |
動きづくり | 10分 | 15分 | 15分 | 15分 |
多様な運動 | 5分 | 10分 | 10分 | 15分 |
複合運動 | 5分 | 5分 | 5分 | 5分 |
幼児クラスの場合は、まっすぐ立ち、思うように体を動かせるようになっておくべき年代であるため「体づくり」と「動きづくり」が非常に大切な時期です。そのため、この2つの要素にかける時間が比較的多くなり、身体内適応を高めピラミッドの土台をしっかりとつくっていきます。
土台は大きければ大きいほど理想的であるため、年度スタートは体づくりをメインに行っていきます。
●小学生クラス(60分)
3ヶ月 | 6ヶ月 | 9ヶ月 | 12ヶ月 | |
体づくり | 25分 | 20分 | 15分 | 10分 |
動きづくり | 20分 | 20分 | 20分 | 20分 |
多様な運動 | 10分 | 15分 | 15分 | 20分 |
複合運動 | 5分 | 5分 | 10分 | 10分 |
小学生クラスの場合は、年齢的に色々な環境に合わせて動くことを習得し、巧みさを少しずつ上げていく時期になります。そのため、体づくりをウォーミングアップのようなイメージで活用しつつ、立ってからの運動である「動きづくり」「多様な運動」をメインにして、身体外適応を高めていきます。
神経系の発達が促されていく時期でもあるので、色々な運動刺激を加えながら運動量を確保していきます。
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